●増える感染症に対抗せよ!免疫力パワーアップは、無病の第一歩
■病気を寄せつけないカラダ
ここ数年、感染症に関する症例の報告が増えています。皆さんのご記憶にも新しいSARSや、人獣共通感染症と呼ばれるものが話題となっています。
感染症に分類されるものは他にもたくさんあります。インフルエンザや肝炎なども、ウイルスが人に感染することで発症します。
しかし、わたしたちのカラダは、こうした攻撃に対して無防備ではありません。ちゃんと対抗するチカラを備えているのです。
それが「免疫」。
身体に侵入してきた外敵をすばやく見つけ、やっつけるために、わたしたちのカラダの中ではさまざまな組織が活発に活動しているのです。その活動全体のことを「免疫機構」と呼びます。
この免疫力を高めることこそが、現代人が健康を獲得するための必須条件。最新の研究では、免疫力をうまく引き出すことで、ガン治療にも大きな効果があることが分かってきています。
■現代人は免疫力低下傾向!
免疫はさまざまな方法でわたしたちのカラダを守ります。
T細胞やB細胞は侵入してきた外敵の特徴を憶えて、2度目以降にはこれをすぐに撃退します。マクロファージや顆粒球は外敵を憶えることはしませんが、敵を見つけるやいなや、相手を食べて消化してしまいます(貪食)。また、NK細胞はガン化した細胞を発見して攻撃し、これを死滅させます。
こうした多種の細胞が全体のバランスをとって、初めて「免疫」はそのチカラを発揮します。
しかし、風邪をひかない人や、ひいてもすぐに回復する人がいる一方で、“万年風邪ひき”サンがいるのも事実。
じつは精妙な仕組みである免疫は、ふだんの生活が乱れているとそのチカラを発揮できないのです。
主な免疫細胞 |
機能や担当 |
T細胞
1.ヘルパーT細胞(Th細胞)
2.キラーT細胞(Tc細胞) |
| 1. |
Th1細胞:キラーT細胞、NK細胞、マクロファージなどを活性化する
Th2細胞:B細胞を活性化して、抗体生産を促す |
| 2. |
ガン細胞やウイルス感染した細胞を破壊する。 |
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| B細胞 |
抗体産生細胞により、抗体を産生 |
| NK細胞 |
ガン細胞やウイルス感染した細胞を破壊する |
| マクロファージ |
病原菌などの異物を貪食する。抗原を提示する |
| 好中球 |
病原菌などを貪食する |
| 好酸球 |
>病原菌などを貪食する(ヒスタミンなどのアレルギー反応物質を分解) |
| 好塩基球・肥満細胞 |
lgE抗体と結合し、花粉症、アトピーなどのI型アレルギーの発症に関係する |
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■免疫力強化はココがポイント
空気や水環境がけっして良好とはいえない都市環境や、喫煙、睡眠不足などは免疫機能を低下させます。また、加齢も免疫力低下の原因の一つです。
最近ではストレスと免疫機能の関係も明らかになりつつあり、ストレスが免疫機能のバランスを著しく狂わせることが分かってきました。適度な運動や休養で、ストレスを解消させることが大切です。
そして、もう一つ重要なのが、食習慣の見直しです。食生活の偏りも免疫力を下げてしまいます。アメリカ国立ガン研究所(NCI)ではいち早く、食物と免疫の関係に着目し、1990年に「デザイナーフーズ・プロジェクト」という形で、免疫機能を強化しガン予防に役立つ食品をランクづけして発表しました。
ファストフードなど欧米型の食生活ばかりつづけていないかを見直し、バランスのよい食事を心がけること。これが病気を寄せつけないカラダづくりには欠かせません。
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