●生活習慣病には、抗酸化で闘え!
■呼吸がカラダを酸化させる!?
最近、テレビや雑誌などの健康特集で「抗酸化」という言葉が頻繁に使われるようになってきました。"カラダにいい、抗酸化物質"といった表現に用いられることが多いようですが、その意味は? というと、文字通り「体内で起こる酸化を防ぐ」ということ。でも、私たちのカラダが酸化していくというのは、具体的にはどういったことなのでしょうか?
「酸化=悪」というイメージは、誰もが持っていることでしょう。でも、酸化作用は、人間が生きていく上でなくてはならない働きの一つです。例えば、無意識に繰り返している呼吸。肺から取り入れられた酸素は、人体の全ての細胞に送られ、そこで酸素によって栄養分(有機物)が分解され、活動のためのエネルギーが作られていますが、実は、これこそが酸化作用の一つです。
では、なぜ、酸化が健康に悪影響を及ぼすと言われているのでしょうか? それは、酸化作用が体内で過剰に働くようになると、人体で様々な悪さをしはじめるからです。そして、その原因となる物質が、「抗酸化」と共に語られることの多い「活性酸素」なのです。
酸素は通常は安定しているものですが、体内で電子を失うと、反応性の高い活性酸素へと変化します。この活性酸素が体内で大量発生することによって、私たちの健康を害してしまうのです。
■悪役・活性酸素は『万病の元』
今、血管(循環器系)を病んでいる日本人が急増しています。死亡原因の上位を占めるガンや脳卒中、心筋梗塞などの生活習慣病の原因を突きつめていくと、そこには、やはり、活性酸素という悪役が浮かび上がってくるのです。
具体的には、活性酸素が体内で過剰に発生すると、血管や細胞組織を傷つけ、生体を蝕みます。その結果として、さまざまな病気をもたらす原因、つまり『万病の元』になってしまうのです。
もっとも、私たち人間は「呼吸」の例を見てもわかるように、活性酸素の発生をすべて食いとめるというわけにはいきません。生きている限り、活性酸素と共存する関係にあるからです。大切なことは、その発生をいかにして最少限にとどめ、病根を断つか。つまり、抗酸化力こそが、万病を遠ざける、健康の源であるといえるのです。
■40歳からの抗酸化対策が健康を守る
生活習慣病が、以前、成人病と呼ばれていたことはみなさんご存知のことと思います。つまり、活性酸素の大量発生によって、引き起こされる多くの病気は、成人(≒壮年期以後)特有の病気とされていたのです。
では、なぜ私たちは年をとると、そうしたリスクが高まるのでしょうか? 実は、それにはキチンとした理由があります。そもそも私たちのカラダには、活性酸素を撃退して、生活習慣病や老化の原因となる酸化を抑える力(抗酸化力…スーパー・オキサイト・ディスムターゼ<SOD>などの生理活性酵素)が備わっていますが、その力は加齢と共に衰えていってしまうのです。
抗酸化力は、40歳を過ぎた頃から徐々に衰えてしまうため、中高年といわれる年代の人々は、なるべく活性酸素を体内に発生させないよう注意しなければなりません。生活習慣の乱れや周辺環境の悪化による活性酸素の発生、そして、加齢による抗酸化力の衰えは、誰もが避けることができないものです。しかし、そうした、負のスパイラルに抵抗することは十分に可能なのです。それは、できる限り規則正しい生活習慣を取り戻すこと、そして、もっとも大切なことは、食生活の改善を通して、失われつつある抗酸化力を高めていくことなのです。
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