●『食育』時代のグッドバランス食 「和食」で健康になる!
なぜ今、「食育」なのでしょうか?
「食」に今、大変な危機が訪れています。その一つが、欧米型の食生活への転換による栄養バランスの崩壊。肉類・油脂類の多い偏った食事によって、かつては、成人病と呼ばれた生活習慣病が、子どもたちにまで襲いかかろうとしているのです。また、若者や子供たちを中心に、朝ごはんを食べない、過度のダイエットを行うなど、日本の食文化、食習慣そのものも失われつつあります。昨今、政府が「食育」に力を入れているのも、そうした危機感の表れなのです。

バランスのよい食生活とは?
理想的な食生活とは、糖質、脂質、たんぱく質、ビタミン、ミネラルなどの必要量を満たす食事のこと。そこで、今、見直されているのが、皮肉にも戦後私たちが手放してしまった和食です。和食は、主食のごはんなどの穀類に、副食の中心となる主菜と付け合わせとなる副菜を揃えて食べるという、品目やバランスをとりやすい食事様式。食事のバラエティーを富ませることが容易で、しかも、現代人に不足がちな、野菜(食物繊維、ビタミン・ミネラルを含む)をたっぷりと摂ることができます。
健康の知恵と工夫がいっぱいの和食
青魚
青魚には、EPAやDHAといった、注目の栄養成分が含まれていることは有名。でも、あまり食べられることのない内臓にも、ビタミンA、Dが豊富に含まれています。特に、骨を丈夫にするビタミンDは、日本女性の約半数が不足している栄養素(2003年日本骨粗鬆症学会の報告)なので、積極的に食べたいものです。
焼き魚につき物の大根おろしは、消化・分解を助けてくれるアミラーゼやオキシターゼなどの酵素を含み、コゲに含まれる発ガン物質も分解してくれる頼れるスーパー脇役。また、焼き魚にレモンを絞る方も多いですが、このレモン汁にも同様の効果があるので、一緒に使えば効果倍増です!
ひじき
ひじきは、食物繊維やミネラルが豊富な和食の定番素材。でも少し前に、発がん性のある無機ヒ素が含まれているとの話(イギリス食品基準局の勧告)があったことから、敬遠している人もいるのでは?たしかに「干しひじき」には、無機ヒ素が含まれてはいるものの、実は、水で戻し、加熱調理する段階で、それらのほとんどが流れ出てしまうことが分かっています。つまり、日本古来の調理法でキチンと料理をすれば全く問題はナシ。食経験の無いイギリス食品基準局は、日本における調理方法を考慮せずに、勇み足とも言える勧告を出してしまったというわけです。

ごはん
下のコラムをご覧ください。
味噌汁
味噌汁には、動脈硬化などの原因となる酸化コレステロールを除いてくれる大豆サポニンが豊富に含まれています。でも、サポニンはそうした働きとともに、ヨードという新陳代謝を正常に保つ成分まで体外に排泄してしまいます。なので、味噌汁の具に、ワカメなどヨードを多く含む海藻類を加えることは、とてもよいバランスなのです。
お米 お米は脳のエネルギー源
みなさん、朝ごはんをちゃんと食べてますか?パンやシリアルではなく、お米の朝ごはんですよ。戦後、私たちは食の欧米化という流れの中で、どんどんお米を食べなくなってしまいましたが、今、お米が見直されているのです。
脳がきちんと働くためのエネルギー源といえば「ブドウ糖」。そして、カラダの中でブドウ糖に変わるのが炭水化物です。脂肪は、脳のエネルギー源としては使えないため、しっかりと、穀類でとる必要があります。
糖質の種類には、単糖類であるブドウ糖と、二糖類である砂糖、多糖類であるでんぷんがありますが、お米は、ブドウ糖に分解するのに時間がかかるでんぷんが多いのです。しかも、ごはんは粒で食べるので、そしゃくが必要。消化・吸収も穏やかになります。このため、余分なエネルギーを体脂肪に変えて蓄える作用がある、インスリンの分泌をあまり刺激しません。こうしたことから、ごはんは太りにくく、肥満や糖尿病の予防にも有効といわれています。
朝ごはんをちゃんと食べていない子供の低学力は有名ですが、脳にエネルギーを与えてあげなければそれも当然。ちゃんとお米の朝ごはんを食べて、脳もカラダも健康に!
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